年間行事
4月 | 入学式 1学期始業式 花まつり 新入生歓迎会 保護者会 オリエンテーション合宿(中1・高1) |
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5月 | 傳通院の集い(中1・高1) 1学期中間考査 |
6月 | 体育祭 面談期間 授業参観 芸術鑑賞会 |
7月 | 御霊まつり 1学期期末考査 1学期終業式 夏季講習・補習 中学オープンスクール |
8月 | 夏季講習・補習 高校オープンスクール 2学期始業式 |
9月 | 2学期始業式 防災訓練 なでしこ祭(文化祭) |
10月 | 2学期中間考査 |
11月 | 中3修学旅行(京都) 高2修学旅行(沖縄) 三者面談期間 |
12月 | 成道会 2学期期末考査 2学期終業式 冬期講習・補習 |
1月 | 3学期始業式 傳通院参拝 御忌会 高校入試 |
2月 | 中学入試 涅槃会 音楽祭・送別会 高校入試 |
3月 | 高校卒業式 学年末考査 中学卒業式 3学期終業式 |
仏教行事解説
花まつり(はなまつり)
お釈迦さまの誕生を祝う行事です。
お釈迦さまが誕生されたとき、頭上には龍によって清らかな水(甘露水)が灌がれ、その誕生を祝福したとされています。こうした故事に習い、花まつりでは誕生仏(お釈迦さまの生まれたときの姿)に甘露水を見立てた甘茶をかけ、その誕生をお祝いします。
また、お釈迦さまは誕生すると、すぐに七歩歩き、右手で天を左手で地面を指さしながら、「天上天下唯我独尊」とおっしゃったといいます。「天上天下唯我独尊」。これは、この世に生まれたすべてのもの、私たち一人ひとりの「いのち」は、他の誰とも代わることのできない絶対的な尊さをもったものであり、だからこそお互いがお互いを尊重し慈しみ合うことの大切さを教えてくれています。
御霊まつり(みたままつり)
盂蘭盆会(うらぼんえ)ともいい、祖先の霊を迎えて供養する行事です。
お釈迦さまがお説きになった「盂蘭盆経」というお経には、次のような逸話があります。あるとき、お釈迦さまの弟子の目連尊者が亡くなった自分の母親が餓鬼道におちていたことを知ると、それを救うための方法をお釈迦さまに相談します。すると、お釈迦さまは「7月15日、夏の修行を終えた僧侶に施しをすれば、その功徳によってあなたの母親は救われるであろう」と告げられ、その通りにすると母親は救われたといいます。
本校では、一年間のご縁ある亡くなった方々の霊前に生徒が集い、その冥福を祈るとともに、私たちと先祖とのいのちのつながりと、さらに生きることの意味・命の尊さを深く考える行事としている。
成道会(じょうどうえ)
お釈迦さまが「さとり」を開かれた日を記念する行事です。
カピラ国の王子として誕生されたお釈迦さまは、29歳の時出家され、6年間の苦行生活をおくりましたが、苦行では「さとり」に至らないと判断し、沐浴し、村娘スジャータのささげた「乳粥」で体力を回復し、ガヤの町のピッパラ樹のもとで、瞑想(禅定(ぜんじょう))に入り、12月8日の明けの明星がひときわ輝いた時に「因縁の理法」をさとられました。この地は「ブッダガヤ」といわれ、この木を「菩提樹(さとりの木)」とよばれます。
御忌会(ぎょきえ)
浄土宗の開祖・法然上人(1133~1212)の命日に上人をしのぶ行事です。
法然上人は43歳で「浄土宗」を開きました。その「専修(せんじゅ)念仏(ねんぶつ)」の教えは全国に伝えられ、多くの人々に受け入れられました。鎌倉時代の建暦2年正月から病に伏され、弟子たちに最後の遺訓(ゆいくん)「一枚(いちまい)起請文(きしょうもん)」を書き与え、1月25日に京都・東山で静かに80歳の生涯を閉じられました。「御忌」という言葉はもともと天皇、皇后の法要を意味していましたが、1524年、後柏原天皇の命により、上人の命日に使われるようになりました。
涅槃会(ねはんえ)
お釈迦さまの入滅を記念する行事です。
「涅槃」とは、サンスクリット語のニルヴァーナ(ニッバーナ)に由来した言葉で、これは「(火が)吹き消された状態」を意味し、そこから、煩悩の火が吹き消され、「さとり」の状態に入ったことをあらわす言葉として使われました。お釈迦さまは35歳で「さとり」を開いてから、45年の長きにわたり、ガンジス川中流域を中心に伝道され、最後の旅は北に向かいました。思い出の多い町をたどりながら、ついにクシナガラの町のサーラ(沙羅)双樹のもとに、頭を北に向けて横たわり、「この世の中は、すぐに過ぎ去ってしまうものです。だからこそ、時間を大切にして、よく努力しなければなりません」という言葉を残し、静かに涅槃に入られました。
時に2月15日、80歳でした。