理事長メッセージ
校祖 輪島聞声先生の校訓「進み行く世に後れるな、有為な人間になれ」のもと、我校は、時代の先端を行く多くの有能な子女を送り出してきました。本校は、この校訓を不易とし、創立から130年を迎えました。目まぐるしく移り行く多様な世の中で「自分の信念を持ち、人との和合を重んじることで、共生し、より豊かに生きることができる」ことを揺るがぬ教育の信念としています。
本校は、創立以来、仏教ミッションスクールとして「仏教の教え」を重んじ教育の基盤としています。仏教の基本は、お釈迦さまはまず、仏・法・僧の三宝を大切にせよと説かれています。これはやさしくいえば、明るく・正しく・仲良くする生き方をしましょうということです。すなわち、本校ではこれを冒頭の校祖 輪島聞声先生の校訓に倣い「よく学び、よく考え、よりよく生きる」こととしています。
いま、人口知能(AI)や情報通信(ICT)などの最新技術が私たちの生活を大きく変え、より豊かなものにしようとしています。人口減少とグローバル化と共生していく新たな時代となり、まさしく多様性と持続性を求められる時代になりました。今や、これまで注目されてきたもの、そうでなかったものも併せて「多様性」が重んじられ、それを活かそうとする活動や、また、「世界遺産」とされる「古きもの」は、見向きもされない時世を経て、今日、人々に振り向かれ、見直され「不易」なものと重んじられて保存活動が進んでいます。本校もまたユネスコスクールとして取り組んでいる「持続可能」な取り組みは、食と農業を通じた「循環環境」について、実際に生徒が考え、学び、活動しています。
こうした時代の中で、本校も時代の流れと共に大きく教育改革し、「多様性」の中に「持続可能」な社会に貢献する人を育成することを学校としての使命としています。